フェルトのウール:ふたつの決まり
ウールは、熱と湿気と摩擦が同時に加わるとフェルト化します。作品はそうしてつくられました。そして、同じことで作品は傷んでしまいます。つくり手が手を止めても、その変化は止まらないからです。
- 洗濯機には絶対に入れないでください。縮んで硬くなり、形が崩れてしまいます。
- お湯は絶対に使わないでください。水かぬるま湯だけにしてください。
ふだんのお手入れ
たいていの汚れは、思っているよりずっと簡単に落ちます。
- ほこりや食べこぼし:振って払うか、やわらかいブラシを使ってください。
- しみや、こぼしたもの:布に水と少量の中性石けんを含ませ、軽くたたくようにしてください。こすらずに、たたくだけです。こするとその部分がさらにフェルト化してしまいます。
- 乾かし方:平らに置き、直射日光を避けて。暖房器具の上には決して置かないでください。
- 毛玉:ウールに小さな毛玉ができるのは自然なことです。手で取るか、はさみで丁寧に切り取ってください。
ウールにはもともと抗菌性があり、においもつきにくいため、見た目ほど頻繁に洗う必要はありません。乾いた日に外で風に当てるだけで、ほとんど十分です。
木の作品
かたく絞った布で拭き、すぐに乾かしてください。木を水に浸けることは決してしないでください。水が溜まると木目が毛羽立ち、時間とともに割れることがあります。
作品が乾いた感じや白っぽく見えてきたら、食品にも使える安全なオイル(亜麻仁油、くるみ油、または蜜蝋ワックス)を少量やわらかい布にとって塗ると、色がよみがえります。薄く塗って1時間ほど置き、余分を拭き取ってください。年に1〜2回で十分です。
小さな修理
フェルトの細かな部分がゆるんできたら、たいていはフェルティング用のニードルで留め直せます。数回刺すだけで、繊維がふたたび絡み合います。木の角がざらついたら、目の細かい紙やすりで少しなでて、オイルをほんの少し塗れば整います。
それ以上の修理は、つくり手にご相談ください。手でつくったものは、ほとんどの場合手で直すことができます。それは小さな工房から買うことの、静かな利点のひとつです。
保管
作品は乾いた場所に、長時間の直射日光を避けて保管してください。日光は染めたウールの色を少しずつ褪せさせます。季節のあいだマットをしまっておくときは、折りたたまずに丸めてください。フェルトについた強い折り目は、戻らなくなることがあります。
虫食いについて、正直に
ウールは天然繊維なので、長く保管するときには少し気を配る価値があります。きれいで乾いた、風を通したウールを密閉した箱に入れておけば、問題になることはほとんどありません。シダーのブロックや乾燥ラベンダーも役立ちます。毎日使っているウールは常に動かされているので、虫がつくことはまずありません。
