ものは少なく、遊びは豊かに

開いた棚に40個のおもちゃが並ぶ部屋は、同じ部屋に12個しかない場合よりも、じっくり続く遊びが生まれにくいものです。子どもたちは見渡し、手に取り、置いて、次へ移っていきます。数が少ないほど遊びは深まり、長く続きます。そして片づけも20分ではなく5分で済みます。

役に立つ目安をひとつ。ひとつのおもちゃについて、何に使うかを3通り挙げられないなら、それはおそらく用途が限られすぎています。

置く価値のあるもの

  • 何にでもなれるもの:積み木、布、切り株、シンプルな木の形。
  • 遊びを広げる土台となる風景:フェルトのマット、大きな布、低いテーブルの天板。
  • いくつかの登場人物:気持ちや表情をつくり手ではなく子どもが決められるほど、シンプルな人形。
  • 季節のコーナー:季節のテーブル(ネイチャーテーブル)を、一年に4回しつらえ替えます。

素材:役に立つ順に

まずは木。丈夫で直すことができ、手に心地よく、何十年もの使用に耐えます。次にウール。あたたかく静かで、硬い印象の部屋を落ち着いた雰囲気にしてくれます。それから綿や絹の布。幼児の部屋でいちばん融通の利く道具で、屋根にも、川にも、マントにも、海にも、毛布にもなります。

安全と年齢

ここは手づくりのものと大量生産品が分かれるところなので、はっきりお伝えしておくべきでしょう。小さな工房の作品は、たいてい EU玩具安全指令(2009/48/EC)や米国CPSIAに基づく安全試験を受けた玩具ではありません。多くは小さな部品や装飾的な部品を含んでいます。

実際には、3歳以上の子どもたちのいる部屋で、大人の見守りのもとで使うか、年少の子どもたちが自由に手に取れるかごの中ではなく、環境の一部として棚に飾るのがふさわしいということです。信頼できる販売元なら、尋ねられる前にこのことを伝えてくれるはずです。

小さなつくり手から買うということ

あらかじめ知っておく価値のある、確かな利点と注意点があります。

  • 納期。数日ではなく数週間かかります。季節の作品は早めにご注文ください。
  • ばらつき。まったく同じ作品はふたつとありません。たいていの部屋では、それがむしろ魅力になります。
  • 修理のしやすさ。つくった本人が、たいていは直すことができます。
  • 数量。小さな工房では、まったく同じものを40個そろえることはできません。少しずつ異なるセットを前提に計画してください。

まずはひとつのコーナーから

部屋全体を一度に整え直すのではなく、ひとつのコーナーだけを変えて、そこでの遊びがひと月のあいだにどう変わるかを見守ってみてください。費用も抑えられ、より多くのことがわかります。そして次に何をすればよいかは、子どもたちが教えてくれます。